OREA V3の底をカットしたような形状のブリュワー。材質が磁器となっており、事前の湯通しによる温めによって温度を保持し抽出の安定化を図った、単に従来のOREAのバージョン違い、コレクションアイテムに収まらない製品になっています。ワンサイズ展開で高さ等は従来のOREAとほぼ同じ。他の磁器性ブリュワーに比べ非常に軽く薄く、透明感のある白さが美しいです。ベースはアクリル製。従来のOREAとベースの形状が違う為ブリュワーが少しサーバー側に沈み込む形になり、置いた時の高さは異なります。
Porcelainにはレシピが付属しておらず、WEBサイトの方のガイドも無かったので「OREA V3 MK2」付属レシピの「THE FINE」を使用。というわけでMK2と比較しての感想となります。
お湯抜けや落ち切りの速度に関してはほぼ変化がありませんでしたが、味わいはそれなりに差がありました。MK2で感じる酸味や明るさにの印象がやや丸くなり、甘さが引き立つ印象。バランス感と言うか柔らかさと言うか悩ましいところですが、確かに味わいは違います。
一通り触りましたが、既にOREAを所持していて、レシピを変えず同じ豆を違ったバランス感で楽しみたい人向けの製品な気がします。
理由は磁器製で割れる危険性といつも戦わねばならず、本体とベースが分離している構造上、従来のOREAの方が圧倒的に扱いやすい。また、薄いので同様の平底ブリュワー「LiLi」等と比較すると温度保持の能力に疑問があります。V4というブリュワーも存在するので、OREAを新規で買うならそっちでも良いんじゃないかなと。
とはいえ唯一無二の透明感な存在感。このブリュワーを使用しているコーヒーショップを知っていますが、カラフェとの組み合わせが本当に綺麗なんですよね。acaiaの白スケールと合わせて、魅せる抽出、如何でしょうか。
ちなみにSibarist Boosterは設置可能でしたよ。白と金の組み合わせはイイ！
