「Hoop coffee brewer」を購入したので感想でも

お湯を注ぐ「アウターループ」と粉を入れる「フロータワー」の2つの部品で構成されたドリッパー。フロータワーに小さな穴が開いており、そこからお湯が少しずつ粉と接触し、じわじわと時間をかけてサーバーやカップにコーヒーとなり落ちていく形。お湯を注いだら後は待つだけなので、コーヒーが落ちきるまでは別のことに集中できます。フィルターはエアロプレスと同様の形状。

購入前から懸念点や疑問が幾つかありましたが、思っていたよりも良く出来ていました。まず、注いで待つだけという手軽さはありますが、推奨レシピだと大体抽出に4~5分かかるので、その間の温度変化が気になっていました。というわけでテスト。

外気温21℃、室内温度23℃、お湯は90℃の抽出スタート。4分30の段階で液体がほぼ落ちきったのでブリュワーを外しコーヒーの温度を測定したところ、63.5℃となりました。何度がテストしましたが、今回の環境では大体62.5~65℃のコーヒが出来上がりました。暑くもなくぬるくもなく、出来上がってすぐ飲めるちょうど良い温度感です。

冬の環境は今は試せないのでなんとも言えませんが、懸念していた程温度変化は気にならず、味わいも思っていたよりもしっかりと美味しいコーヒーが出来上がります。豆の種類や精製方法によっては若干フレーバーが感じづらいかなと。

繊細なフレーバをー出す為に挽き目の調節はやってみましたが、劇的にスピードが変わるわけではなく、アウターループに入れるお湯を複数回にわけたり、フロータワーに蒸らしとして直接お湯を注いだりと色々やってみましたが、組み合わせ次第では抽出完了に更にプラス1分程度時間がかかったりとあまり良い結果が得られなかったので、Hoop coffee brewerを極める為にはエアロプレス用SIBARISTを用いてみたいところです。でもなー!これ試す為だけにペーパー買うのもなー!どうしよっかなー!

気になった点としては、ブリュワー下部の出っ張りの直径が思っていたより大きく、ビーカーサーバーのように開口部が大きいサーバーでないと乗せることができません。ちなみに出っ張りの直径は約68mmなので、カフェ等で見かけるKINTOのセピアマグにピッタリハマるくらいのサイズ感です。また、抽出はお手軽とはいえ掃除の手間はかかるので、単純に時間だけの比較であればハンドドリップとあまり変わらないかなと。

イベントやお店などでの使用は厳しいかもしれませんが、思っていたより触って楽しく満足感のある器具でした。私はブリュワーは黒で統一しているので今回もブラックを選びましたが、段々と減っていくお湯を眺めるのが楽しいので、サンドブラストをかけたような半透明の「ゴースト」も良さそうです。

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