「ROK Presso Smartshot」感想

製品仕様            
サイズ:120×190×315 mm
重量:1.4kg(ポルタフィルター含む)
主な素材:アルミダイカスト/ガラス複合樹脂/ステンレス
価格(税込):¥26,400

素材は「ROK EspressoGC」と同様、見た目の金属感からは想像できない程軽いので非常に取り回しがよく、持ち運びや置き場所に困らないサイズも魅力。お湯と粉さえ用意しちゃえば電源不要でいくらでも抽出できちゃうのをいいことにある程度使い倒してみましたので、購入の参考になれば幸いです。

一番気になる味わいに関しては、サラッとしたエスプレッソになります。「デロンギ デディカ アルテ」クラスの価格帯の家庭用エスプレッソマシンと同じような味わいとクレマですね。流石に家庭用上位モデル、業務用、Flair58などと比較するのは野暮だと思いますが、この手軽さとサイズ感と美味しさ、しっかり調整すれば濃いのも出せますし、5万円台のマシンと並ぶ抽出が可能なら文句ない出来なんじゃないかなと。

使用感は特に不都合なく、レバーを下げる際にかける力もそこまで必要無いので文字通り老若男女問わず使えそうです。掃除に関しても汚れるのはフィルターと抽出口のシリコン部分だけなので、抽出後に1度湯通しして拭いてあげるだけ。気になるとしたら底面のゴム足が点で支える形なので若干ガタつきます。面で支える形にするか底面にもう少し重さを持たせても良かったのではと。後はハンドルを閉じきる際の手の置き方にいつも迷う。途中までいったら後は自動でゆっくり閉じてくれたらスマートだったのに。

家庭用のエスプレッソマシンも代表的なものは置き場所に困るサイズのものが多いので、エスプレッソを手軽に楽しみたいけれど置き場が無い!とか、他の機械との都合で電源を確保できない!でもどうしてもエスプレッソを楽しみたいの!という人にオススメ。もしくは既にエスプレッソに対する熱量が高く、新しい器具や体験に飢えている人向け。

エスプレッソは楽しんでいくうちに次々とやりたいことが増えていくところが楽しくもあり恐くもあり。なので購入の際は今後のエスプレッソライフを想像しながら器具を選んでいきましょう。2万円台とはいえ決して安い買い物ではないと思いますので。ROKネイキッドポルタフィルター(ボトムレス)が適合しますが、これも買っちゃうと3万行っちゃいますしね。

手軽さの「Presso Smartshot」こだわり派の「EspressoGC」どちらも使っていて面白い器具で、今回のPresso Smartshotも細かく気になる点はあるものの私はとても楽しめていますので、良かったらお手にとってみてください。アウトドアのシーンでこれ取り出したらかっこいいでしょうなあ…。公式で持ち運びできるケース出してくださいな…。

あとプロトタイプなのかバネ部がオレンジ色のモデルあったじゃないですか…あれ欲しいです…。

※追記
他のマシンのように力を入れたタンピングを行ってしまうとお湯が進まない状態になり、マシン内の圧力が逃げず、フィルターが暴発してしまう可能性があります。これは実際定圧でないタンパーで試してみましたが、ハンドルが途中からとても硬くなり、完全に下げることが難しく、バネの下がりも非常にゆっくりになります。マシンに想定以上の負荷がかかると予想されますので、公式で推奨するように粉表面をならす程度のタンピングに抑えておくのが良いですね。

ボトムレスを用いる場合も思いっきりタンピングするとやはりお湯が詰まるので、フィルター内側の線より下にいくかいかないかくらいの硬め具合で良さそうです。

Presso Smartshotwww.rokcoffee.jp

今後こだわりエスプレッソやクレマ過激派になる予定があるなら間違いなくGCだと思いますが、Smartshotのデザイン最高にかっこいいんで家に置くならこれって感じなんですよね。ニヤニヤしちゃう。でも付属ポルタフィルターはボトムレスが良かったなー!

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