「The Melodrip Lift 2.0」を触ってみた感想

先日とある方のご厚意で「メロドリップリフト2.0」を使って実際に抽出を体験させて頂きました。何やらトライタン製のリフトがあるらしく、大会での活躍ぶりを見ると近いうちに色々アップデートされた3.0とかも出そうな予感がしていて買えてません。

まず、レシピには何も手を加えずドリッパーに乗っけて使用してみると、良く言えばクリア、悪く言えばちょっと薄いかなあという液体が出来上がりました。通常のレシピではお湯をコーヒーベッドに直接注ぐため、お湯の勢いで撹拌が発生し抽出が促進されるという理解でいいですか?間違ってます?怖いんですけど話を進めますね。

Melodripを通すとお湯の勢いが衰え、コーヒーベッドに柔らかなお湯のシャワーが降り注ぎます。この場合勢いが無いので撹拌が発生しづらく、成分が上手く抽出されないままお湯が通り抜けてしまうので、結果「薄い印象の液体」になったんだと思います。勿論使う豆とかによると思いますが、Melodripを使うならしっかりとレシピをアジャストしないとダメそうですね。

ということで大会上位者の方々と同じようにSibaristを使い、通常よりも細く挽いて再挑戦。雑味が出る前に早く濃く出すことを意識した組み方にした結果、前述していたクリアさが良い方向に働いている印象です。口の中に残りがちな雑味感が薄れ、出したい味と出したくない味の取捨選択が出来ている感じ。

World Brewers Cup2024で準優勝された飯高バリスタの意図はMelodripで出したい味だけを出して、Paragon(Extract Chilling)でその味を増幅するというセットアップだったのかなあと妄想したり。

チャンピオンのMartin WölflさんもMelodripをOREA V4に使用されてましたが、メロドリップを支えるベースの形状がオリジナルのものか、現在販売されているV3専用のものなのかわからなかったので、ダメ元で聞いてみようかな。ブリュワーにしっかりとはめていたので、あれほしいな。

Liftで無くて手持ちverのものでもいいなら、公式で購入することが可能です。これを書いた段階では何故か日本公式より海外公式で買った方が送料含め安いという謎の事態になってます。