OREA Brewer V3 MK2 使用感のメモ

変更点に関してはkiguさんのページにまとまっているのでそちらを見ていただいて、今回は実際の使用感に関して書いていこうと思います。手持ちのOREAはV3(Basalt Black)、V3(ICE)となっており、これらとMK2を比較しています。個人的な感想ですが、購入の検討になれば幸いです。

比較検証には、MK2に同封されている「Brew Guide」内の「The FINE,PULSE,MID」レシピを使用、グラインダーはVaria vs3(HYPERNOVA)で、数種類の浅煎りの豆で行っております。

従来のV3は甘さと明るい酸味の表現が突出しており、特に甘さへのアプローチが強いです。これは良い点でもありますが、前面に出てくる甘さによってマスクがかかり、そのコーヒーの持つ他の要素や味わいを感じづらくなってしまう面もあるかと思います。

MK2はその辺りを考慮しての改良なのか甘さの印象は少し抑え気味で、ボディ感といいますか、そのコーヒーの持つ複雑さや繊細な部分をより感じやすくなっています。競技等、スペシャルな豆を用いるシーンでの使用を想定し、より安定的に高得点を狙いに行くような感じ。

V3の甘さと酸味の表現が意図した個性なのかはわかりませんが、MK2は淹れ手の表現に寄り添うためにしっかりと土台を作ってくれるよう変化。その豆の持つ良さをしっかり出す準備は出来ているので、後は存分にレシピを組んで表現してください!という縁の下の力持ちブリュワーになったのでは。というのが現状の感想です。

OREA公式ではV3のラインナップはMK2のみになっているので、V3ユーザーもいずれMK2、後に控えたV4を用いることになるかと思いますが、現状のV3の味わいの表現や使用感に満足している方は急いで買う必要は無いかと思います。

ただ、いずれ乗り換えるならば今からレシピ合わせとか、早めに適応対応はしていっても良いのではと思います。バージョン違いではなく明確に後継機っぽいですしね。V3とMK2を並行して使っていくのも面白いかと。

今回改めてOREAと向き合いましたが、やはり優れたドリッパーであることを再認識しました。同封されているレシピも凄い優秀。大幅な変化は無いものの、歩みを止めないOREAの姿勢に共感した方は是非お手にとってみてください。

購入先(Kiguさん)

Brew Guides